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豊洲新市場問題を考える

2017-02-10

豊洲新市場移転問題は1月の地下水の水質検査発表以来、泥沼にはまった状態で中々、解決策が見いだせないでいる。その間、新市場に移転延期に伴う移転予定業者の損害賠償経費がどんどんかさんでいる。全体の建設費からすれば少額かもしれないが一般感覚からすれば大きな出費だと考える。

いったいどのような解決策が最善なのか?最近は完全に除去されていない汚染土壌の存在および汚染地下水の存在から移転に慎重な意見が多くなってきている。最近このような状況で建築、土木関係者の意見がマスコミ等でまったく聞こえてこない。なぜこうなるかは担当した設計事務所および多くのゼネコン、設備会社は何か発言するとマスコミにたたかれるということから発言を控えざるを得ないのである。以前、全く移転は問題ないと言っていた専門家も最近は意見を控えている。

汚染土壌対策は土地の過去履歴から汚染範囲を想定し、想定範囲の汚染土壌の検査を実施し、汚染土壌の除去対策および範囲を決めるのであるが、今回は汚染土壌と良土の置換という選択をしたわけでその時点で置換範囲は決定しているため一般的に施工会社はそれ以上の範囲の対策は実施しない。また置換工事を行ったとしても地下水の動きはあるためその後に良土部分に有害物質が検出されることは十分あり得ることである。つまり検査のたびに有害物質の検出量が変わることは今後もあり得ることである。

豊洲市場は食料品を扱う市場であり、有害物質が環境基準以上あれば影響があると考えることは間違った意見ではないと思うが建築、土木に関係している者として今回の場所を選定している経緯から有害物質が検出することはあり得ることであり、環境の専門家が地上の市場の業務に支障がないという結論があればただちに建物に大問題がある築地から豊洲に移転すべきである。

今回、有害物質が相当量含む東京ガス跡地を選定した経緯が問題になっているが移転の問題と切り離して考えないとこの問題解決のためにまた多くの時間を費やすことになる。水質再検査の結果を受けて地下ピット底以上に水位が上がらないような24時間監視対策を決めて、豊洲市場への移転結論を早急に出すべきだと思う。

 

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